※ライブスケジュールはこの記事の下にあります。
最近愛聴しているのがノルウェーのジャズ/ジャズ・ロック系ギタリストのテリエ・リピダル(Terje Rypdal)です。
だいぶ以前に聴いたときは、リバーブ、ディレイの海の中でジミヘンのようなプレイをしていて、ずいぶん大げさなギターだなと思いあまり良い印象はありませんでした(笑)。
ところが先日ライブの後、常連のお客さん、Iさんにテリエ・リピダルを聴く事をすすめられ久方振りに聴いてみると、“大げさ”と感じたものが、“スケールが大きい”という良い印象に変わっていました。
あくまでジャズのフィールドで活動しながら、その音楽からはGONG(デヴィッド・アレン、スティーブ・ヒレッジ在籍時)やYES等のプログレに通ずる壮大さを感じます。
"Odyssey" "Whenever I Seem to be Far away" "Rypdal Vitous DeJohnette" "Waves" "Chaser"
等どのアルバムも素晴らしいですが、特に気に入っているのは、ギター・トリオ+弦楽三重奏という特異な編成による"If Mountains Could Sing"(1995年)です。
音大でクラシック、現代音楽の作曲を本格的に学び、ジョージ・ラッセルにジャズ理論を師事しつつ、ジミ・ヘンドリックスとジョン・コルトレーンに傾倒していたというリピダルにしか作りえない音楽だと思います。
それにしても、ひとりのギタリストにここまでのめり込むのはアラン・ホールズワース以来です。
これから自分の演奏スタイル、作曲にテリエ・リピダルの影響がどんどん大きくなってくると思います(僕が参加している、松木健郎(Ds)バンドではすでにリピダルの曲を演奏しています(笑))。