Jazz Guitar Bookに

この間ジャズギター・ブックという雑誌のインタビューを受けました。

ギターを始めたきっかけからトリスターノの音楽に興味を持ち、そしてなぜかアラン・ホールズワースに傾倒してしまう最近までについて話してきました。

新譜が出た訳でもないのに取り上げていただき大変感謝しています。

10月中旬発売の次号に掲載予定です。

8月以降のライブスケジュール


●8/27(土) 四谷三丁目ポコタン

高嶋宏(G) +門下生ライブ

僕の師匠、高嶋宏先生と弟子たちによるライブの第2段。

弟子の数が多いため、今回は2回に分けて行われます(僕は2回目の
方)。



●9/10(土) 国立ノートランクス

Plays パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 高野ヒロオ(Ts,Fl) 岩見継吾(B) 井谷享志(Dr,Perc)

この日は浅川君のスケジュールが合わず、ピアノレス、2管のクインテット編成になりました。

トオイ君も予定が入っていたため、ベースの代役を岩見継吾さんにお願いしました。



●9/28(水) 四谷三丁目ポコタン

Plays パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 高野ヒロオ(Ts,Fl) トオイダイスケ(B) 井谷享志(Dr,Perc)

ゲスト 林隆史(G : from "Qui")


パスコアール・バンドに、僕も大好きなホールズワース派の凄腕ギタリスト、林隆史さんを迎えて演奏します。

林さんは先日、アラン・ホールズワースとの共演で知られるマリンバ、ヴァイブ奏者、ブノワ・ムーラン(元 GONG)の来日ツアーのサポートをつとめるなど、プログレ界で注目を集める気鋭のギタリストです。




●10/14(金) 東京TUC

Cool Jazz Septet

平井庸一(G) 増田ひろみ(As) 橋爪亮督(Ts)  

浅川太平(P) カイドーユタカ、蛯子健太郎(B) 井谷享志(Dr)

約2年ぶりに東京TUCに出演します。



●10/25(火) 新宿ピットイン 昼の部

Cool Jazz Septet

平井庸一(G) 増田ひろみ(As) 橋爪亮督(Ts)  

浅川太平(P) カイドーユタカ、蛯子健太郎(B) 井谷享志(Dr)


●10/28(金) 東京TUC

川嶋哲郎セッション

川嶋哲郎(Ts) 平井庸一(G) 安田幸司(B) カイドーユタカ(B) 井谷享志(Ds)

日本を代表するテナー奏者、川嶋哲郎さんと共演させていただくことになりました。

しかし東京TUCに月に2回も出演できるとは思いませんでした。

講演のお知らせ アラン・ホールズワース〜コンテンポラリー・ギター奏者の系譜※無事終了しました (2013/7/17加筆)

※2013/7/17加筆


この記事をアップしてから2年以上経ちましたが、現在はこの時以上にホールズワースに傾倒しています(笑)。


YOUTUBEにいくつか動画をアップしているのでよろしければご覧ください。

Forgotten Ones(Steinberger GLB-2S 使用)

https://www.youtube.com/watch?v=KBnxihb3-MU



What Is This Thing Called Love(Fender Robben Ford Model 使用)

https://www.youtube.com/watch?v=pYBBf9VDotI



Pintando O Sete (Hermeto Pascoal/エルメート・パスコアール)

http://www.youtube.com/watch?v=CF4mc9eXTXo&feature=bf_prev&list=UUIsaB2QtxQoxtzPaXC6LaLg



Depois Do Baile (Hermeto Pascoal)

http://www.youtube.com/watch?v=EJY-xGD_-mU&feature=youtu.be



24 De Janeiro (Hermeto Pascoal)

http://www.youtube.com/watch?v=99VP33Xaj_s&feature=youtu.be



Tacho (Hermeto Pascoal)

http://youtu.be/ar34GeevGG0




                                                                                                                                                                                                                  • -

以下は2011/7/13の記事






8/5(金) PM7:00〜 国立ノートランクス
平井庸一のジャズ・ギター列伝 第5回

アラン・ホールズワース〜コンテンポラリー・ギター奏者の系譜 
ゲスト解説:林隆史(From "Qui")


"I believe Allan Holdsworth is incredibly important to the language of Jazz guitar"

アラン・ホールズワースはジャズ・ギターの語法にとって非常に重要だと僕は確信している。」



"I heavily influenced and inspired by Coltrane and the language that he used, and Holdsworth is definitely a touchstone for how to do that on the Guitar"

コルトレーンの語法をいかにしてギターで表現するか、ということの基準を示したのは間違いなくホールズワースだ。」



       by Kurt Rosenwinkel   カート・ローゼンウィンケル のインタビュー(2010)より。


                                         from guitar player.com


 カート・ローゼンウィンケル、ベン・モンダー、ジョナサン・クライスバーグ、スティーブ・カーディナス、マイク・モレノ等に代表される、現在のコンテンポラリーなジャズ・ギターのスタイルは、ジョン・アバークロンビー、ミック・グッドリックから、パット・メセニージョン・スコフィールドビル・フリゼールへと続くギタリスト達のラインの影響下にあると言われています(たぶん)。


カート達コンテンポラリー・ジャズ・ギタリストにとっての“表の父親”がアバークロンビーやフリゼールだとすると、“裏の父親”とでもいえるのが、今回とりあげるアラン・ホールズワースではないか? と思っています。



おそらく彼等も若い頃に愛聴していたであろうエドワード・ヴァン・ヘイレンスティーブ・ヴァイイングヴェイ・マルムスティーンジョー・サトリアーニといった80年代に台頭してきたハード・ロック、へヴィ・メタル系ギタリスト達が影響を公言し、リスペクトしていたのがまさにアラン・ホールズワースであり、多くのハード・ロック好きのギター少年達がホールズワースをきっかけに、ジャズやフュージョンといったロック以外のジャンルのギター・スタイルに目を向けていくようになりました(そういえば僕自身もそうでした)。





 ホールズワースのスタイルのおおまかな特徴としては、右手のピッキングを極力使わず、左手のフィンガリングだけで流麗なアドリブ・ラインを作り出す、レガート奏法を用いた早弾き、摩訶不思議にスケール・アウトするフレージング、人並みはずれて大きな手を生かした、ワイド・ストレッチ・フィンガリングを用いたラインやコードワーク、複数のデジタル・ディレイを用いた広がりのあるサウンド・メイキング、アーム(主にアップ)によるヴィブラートなどがあげられます。


カート・ローゼンウィンケルは「アドリブ・ラインのコンセプトで最も影響を受けたのはホールズワース」とGuitar Playerのインタビューで語っていますし、ベン・モンダーは時おり深くディストーションをかけて、かなりホールズワース・ライクなワイド・ストレッチを用いたレガート早弾きを聴かせます。

ジョナサン・クライスバーグは、デビュー当時の音源を聴くとホールズワースそっくりですし、最近でもストレッチ・フィンガリングは多用しています。



当日は、70年代のサイドマン時代から、80年代以降のソロ活動中心の頃まで様々な時代のホールズワースの音源や映像をプレイする他、時間があれば、ジョン・クラーク、フランシス・ダナリー、ビル・コナーズといったホールズワース直系ともいえるギタリストの音源も紹介したり、ベン・モンダーやスコット・ヘンダーソン等のプレイの中のホールズワース的部分に注目して聴いてみたりもする予定です。


僕自身ここしばらくホールズワースの採譜、分析にのめりこんでいたので、その過程で気が付いたフレージングの特徴などについて解説したいと思います(70年代のプレイ中心ですが)。


加えてゲストに、ジャズ・ロック・バンド“Qui”のリーダーで、ホールズワース研究でも知られるギタリストの林隆史さんを迎えて、奏法解説をやっていただく予定です(林さんは先日、ホールズワースとの共演でも知られるフランスのマリンバ/ヴァイブ奏者、ブノワ・ムーラン(元GONG,GONGZILLA)の来日公演のサポートをつとめました)。



 ホールズワースが現代のジャズ/フュージョン・ギターに果たした功績の大きさを実感できるような講演になればと思っています。

ライブ・スケジュール(7/14加筆)

緊急告知

7/22(金)に銀座スウィングシティにて、前田憲男(P)トリオ、西條孝之介(Ts)さんと共演させていただくことになりました。

演奏はPM6:45スタート。3ステージ構成で各セット2曲ずつ、増田ひろみ(As)、橋爪亮督(Ts)とともにゲスト参加して、トリスターノ系ナンバーを演奏します。

西條さんからのお誘いで、ありがたくもやらせていただくことになりました。

今からすでに緊張しています。





※10/14(金)に東京TUCにて2年ぶりにライブ決定
詳細はそのうちに。




●6/10(金) 国立ノートランクス

3ギターセッション

中牟礼貞則(G) 市野元彦(G) 平井庸一(G)

それぞれ凄い大先輩、先輩ギタリストと共演することに…。



●6/17(金) 四谷三丁目 ポコタン

Plays パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 浅川太平(El-P) トオイダイスケ(B) 井谷享志(Perc)

ギターマニアが集まるお店、ポコタンでのライブ。
マスターの村上さんはあらゆるタイプのギター・ミュージックに精通した凄い人です。

スペースの都合もあり小編成での演奏です。

エルメート・パスコアールの曲ばかりを演奏します(プログレ〜ジャズ・ロック系のナンバー多し)。


レニー・トリスターノ一派の音楽の発展を目指すCool Jazz Septetに続き、こちらのバンドもほぼ顔ぶれが固まってきました。

しばらくはこの2つのバンドを並行してやっていきたいと考えています。

どちらもフルメンバーだと7人編成のため、場所の確保が大変ですが…。



●6/21(火) 新宿ピットイン昼の部

Cool Jazz Septet

平井庸一(G) 増田ひろみ(As) 橋爪亮督(Ts)  

浅川太平(P) カイドーユタカ、蛯子健太郎(B) 井谷享志(Dr)


結成11年目に突入し、新たに浅川太平さんをピアノに迎え、新体制でスタートします。

今までのようにひたすらトリスターノ一派の曲だけではなく、オリジナル曲なども演奏します。

不均等な譜割のライン、複合リズムをさらに前面に押し出したサウンドになっていく予定です。



増田、橋爪、カイドーの3氏は結成時からのメンバーです。




●7/22(金) 銀座スウィングシティ

WE3 前田憲男(P) 荒川康男(B) 猪俣猛(Dr) +西條孝之介(Ts)

ゲスト 平井庸一(G) 増田ひろみ(As) 橋爪亮督(Ts)



●8/3(水) 沼袋オルガンジャズ倶楽部


Cool Jazz Sextet

平井庸一(G) 増田ひろみ(As) 橋爪亮督(Ts)  

カイドーユタカ、蛯子健太郎(B) 井谷享志(Dr)


せっかくハモンドB-3オルガンがある店なのですが、キーボードレス編成です。




●8/5(金) 国立ノートランクス


講演 平井庸一のジャズ・ギター列伝 第5回 アラン・ホールズワース

※ゲスト解説 林隆史(From "Qui")

講演シリーズもとうとう5回目をむかえました。





●8/19(金) 新宿ピットイン 昼の部

Plays パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 高野ヒロオ(Ts,Fl) 浅川太平(P,El-P) 

トオイダイスケ(B) 橋本学(Ds) 井谷享志(Perc)


エルメート・パスコアールの楽曲のなかでも、特にプログレ、ジャズ・ロック的なナンバーを中心に演奏します。

場所がピットインのためフルメンバーの7人編成での演奏です。


このバンドで演奏するときは、ほぼ全編、ホールズワースの影響を受けたディストーション+レガート奏法でプレイしています(ギターもフルアコではなくレスポール)。

エルメートの楽曲にエレキギターで加わるにはこのスタイルが最もフィットしていると思うのですが…?



●8/27(土) 四谷三丁目ポコタン

高嶋宏(G) +門下生ライブ

僕の師匠、高嶋宏先生と弟子たちによるライブの第2段。

弟子の数が多いため、今回は2回に分けて行われます(僕は2回目の
方)。



●9/10(土) 国立ノートランクス

Plays パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 高野ヒロオ(Ts,Fl) 岩見継吾(B) 井谷享志(Dr,Perc)

この日は浅川君のスケジュールが合わず、ピアノレス、2管のクインテット編成になりました。

トオイ君も予定が入っていたため、ベースの代役を岩見継吾さんにお願いしました。



●9/28(水) 四谷三丁目ポコタン

Plays パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 高野ヒロオ(Ts,Fl) トオイダイスケ(B) 井谷享志(Dr,Perc)

ゲスト 林隆史(G : from "Qui")


パスコアール・バンドに、僕も大好きなホールズワース派の凄腕ギタリスト、林隆史さんを迎えて演奏します。

林さんは先日、アラン・ホールズワースとの共演で知られるマリンバ、ヴァイブ奏者、ブノワ・ムーラン(元 GONG)の来日ツアーのサポートをつとめるなど、プログレ界で注目を集める気鋭のギタリストです。



●10/14(金) 東京TUC

Cool Jazz Septet

平井庸一(G) 増田ひろみ(As) 橋爪亮督(Ts)  

浅川太平(P) カイドーユタカ、蛯子健太郎(B) 井谷享志(Dr)

約2年ぶりに東京TUCに出演します。



●10/25(火) 新宿ピットイン 昼の部

Cool Jazz Septet

平井庸一(G) 増田ひろみ(As) 橋爪亮督(Ts)  

浅川太平(P) カイドーユタカ、蛯子健太郎(B) 井谷享志(Dr)


●10/28(金) 東京TUC

川嶋哲郎セッション

川嶋哲郎(Ts) 平井庸一(G) 安田幸司(B) カイドーユタカ(B) 井谷享志(Ds)

日本を代表するテナー奏者、川嶋哲郎さんと共演させていただくことになりました。

しかし東京TUCに月に2回も出演できるとは思いませんでした。

アラン・ホールズワースについて その2(2013/7/17加筆)

※2013/7/17加筆
この記事をアップしてから2年以上経ちましたが、現在はこの時以上にホールズワースに傾倒しています(笑)。

使用ギターもフルアコからスタインバーガーに、ディストーションはNoah's ArkのDistortion Bに変わっています。


コピーの対象もサイドマン時代のものからリーダー作でのプレイに変わってきました。


YOUTUBEにいくつか動画をアップしているのでよろしければご覧ください。


Forgotten Ones(Steinberger GLB-2S 使用)

https://www.youtube.com/watch?v=KBnxihb3-MU



What Is This Thing Called Love(Fednder Robben Ford Model 使用)

https://www.youtube.com/watch?v=pYBBf9VDotI



Pintando O Sete (Hermeto Pascoal/エルメート・パスコアール)

http://www.youtube.com/watch?v=CF4mc9eXTXo&feature=bf_prev&list=UUIsaB2QtxQoxtzPaXC6LaLg



Depois Do Baile (Hermeto Pascoal)

http://www.youtube.com/watch?v=EJY-xGD_-mU&feature=youtu.be



24 De Janeiro (Hermeto Pascoal)

http://www.youtube.com/watch?v=99VP33Xaj_s&feature=youtu.be



Tacho (Hermeto Pascoal)

http://youtu.be/ar34GeevGG0




                                                                                                                                                                                                                  • -


以下は2011/4/13の記事



以前、15年以上ぶりにアラン・ホールズワースにはまってしまったという記事を書きましたが、現在も一向に飽きることなくはまり続けています。


ホールズワースの長いキャリアの中で僕が最も影響を受け、コピー、分析したのは70年代後半〜80年代初頭のサイドマン時代の演奏です。



ソロ活動中心になった80年代半ば以降、ホールズワースのフレージングは、様々なフィンガリングの組み合わせから発想され導き出されたような、より独特かつ複雑なものになっていきますが、この時期の演奏は、まだ調性、コードに対応するスケールを用い、そこからアウトしていく部分が残っており、ジャズ・ギタリストが自身のプレイにホールズワース的要素を取り込みたいと思った場合、参考になると思います。




今回は僕が愛聴しているホールズワース参加作を紹介したいと思います。



●Jean-Luc Ponty / Enigmatic ocean ('77)

Jean-Luc Ponty(Vln) Allan Holdsworth , Darryl Stuermer(G) Ralphe Armstrong(B) Allan Zavod(Key) Steve Smith(Dr,Perc)


フランク・ザッパジョージ・デュークマハヴィシュヌ・オーケストラとの活動で知られるフランス出身のバイオリニスト、ジャン・リュック・ポンティの代表作。

ホールズワースのソロがたっぷり聴けるおすすめ盤。

他の参加メンバー、ギターのダリル・ステューマーは後にジェネシスのサポート・メンバーに抜擢され、フィル・コリンズのソロ活動の片腕として活躍、ドラムのスティーブ・スミスはジャーニーのメンバーとして活動しつつステップス・アヘッド等フュージョン系のバンドでも演奏、キーボードのアラン・ザヴォドはフランク・ザッパのバンドに加入していることから、プログレ・ファン、ロック・ファンからも人気の高い作品です。


●Jean-Luc Ponty / Individual Choice ('83)

Jean-Luc Ponty(Vln) Allan Holdsworth(G) Randy Jackson(B) Rayford Griffin(Dr)


ホールズワースの参加は2曲のみですが、7曲目のギターソロ、ポンティとのチェイスが素晴らしいです。
この1曲のためだけにでも買う価値のあるアルバムだと思いました。



●Gong / Gazeuse!

●Gong / ExpressoⅡ

●Pierre Moerlen's Gong / Time is the Key

Pierre Moerlen(Dr,Perc,Vib,etc) Mireille Bauer(Marimba,Vib) Allan Holdsworth(G) 他多数


イギリス〜フランスを股にかけたプログレ・バンド、ゴングのアルバム。

サイケ的な初期ゴングと違いヴァイブ、マリンバといった打楽器を前面に押し出したジャズ・ロック・サウンド

Gazeuse!の時はメンバーでしたが、それ以後はゲストとしての参加です。

比較的ストレートに弾きまくっているGazeuse!もいいですが、個人的にはExpressoⅡでのひねくれた音使いのソロの方によりひかれます。

ホールズワースのサステインの効いたギターとヴァイブの透明感あるサウンドは想像以上によく合っていると思います。


ゴングというバンドの作品としては、やはりデヴィッド・アレン(Vo,G)やスティーブ・ヒレッジ(G、この人のギターも凄い)在籍時のアルバム(「YOU」等)の方が優れていると思いますが、ホールズワースのギターを聴くという意味ではこの時期の作品はおすすめです。



Bill Bruford / Feels Good to Me

●Bruford / One of a Kind

Bill Bruford(Ds,Perc) Dave Stewart(Key) Allan Holdsworth(G) Jeff Berlin(B)

※「Feels Good to Me」のみ Annette Peacock(Vo) Kenny Wheeler(Flh) 他がゲスト参加


キング・クリムゾン、イエスという2大プログレ・バンドで活躍したドラマー、ビル・ブラッフォード(本当は“ブルフォード”と発音するらしい)のアルバム。

イギリスのプログレ〜ジャズ・ロック的要素と、アメリカのジャズ・フュージョン的要素のブレンド具合が絶妙です。

どちらのアルバムもホールズワースの超絶的なギターソロをふんだんに聴くことができます。

ファンの間では、バンド“ブラッフォード”名義になり、レギュラー・メンバーの4人だけによる「One of a Kind」の評価が高いですが、僕自身は、アネット・ピーコック(Vo)や、ケニー・ホイーラー(Tp,Flg)等のゲストが参加した「Feels Good to Me」の方がよりセッションっぽい作りでジャズ的に感じられ、好みでした。


ホールズワースはブラッフォードを脱退する際に、後釜に自分のギターの生徒であるジョン・クラークを推薦しています。

ジョン・クラーク在籍時にブラッフォードは2枚のアルバムを出していますが、その中ではライブ・アルバム「The Bruford Tapes」がおすすめです。

直弟子だけあって師匠そっくりのプレイが聴けます(ホールズワースの歌いまわしの変態的な部分を、よりストレートにして、フレーズのブレスを短くした感じ)。




Soft Machine / Bundles

Soft Machine / Floating World Live

Soft Machine / BBC RADIO 1971-1974

Mike Ratledge(Org,Key) Karl Jenkins(Key,Sax,Oboe) Roy Babbington(B) Allan Holdsworth(G) John Marshall(Dr)


Soft Machine / Land of Cockayne

Karl Jenkins(Key,Comp,Arr) John Marshall(Dr) Jack Bruce(B) Allan Holdsworth(G) Ray Warleigh(As,B-Fl) 他


ホールズワースがその名をあげるきっかけになったソフト・マシーンのアルバム。

名盤「Third」に代表されるロバート・ワイアット、エルトン・ディーン在籍時の黄金期ソフト・マシーンに思い入れがある人にはあまり評判がよくないカール・ジェンキンスがリーダーシップをとっていた時期の作品ですが、ギタリストにとっては非常に刺激的な内容です。

「Bundles」の一曲目“Hazard Profile Part One”のギターソロは、ホールズワースにとってだけでなく、エレキ・ギター史に残る素晴らしいソロだと思います。

まだアンプだけで十分なディストーションとサステインが得られなかったためか、右手のピッキングが結構残っているのが印象的です(もちろんピッキングも異常に正確で速い)。

「Floating World Live」、「BBC RADIO 1971-1974(ホールズワース参加は'74年のみ)」は最近になって発表された当時のライブ録音ですが、「Bundles」を聴いて気に入った方には、もちろんこちらもおすすめです。


ソフト・マシーンのラスト・アルバム、といっても実質ジェンキンスのソロ・アルバムである「Land of Cockayne」にも一曲ギター・ソロが入っていますが、この“Sly Monkey”という曲がとてもかっこよく(笑)、しかもホールズワースには珍しいサックスとの共演のため(ケニー・ホイーラーのバンドによく参加しているアルト・サックスのレイ・ウォーレイ)、ジャン・リュック・ポンティの「Individual Choice」と同様この曲のために買う価値があるアルバムだと思います。



Tony Williams Lifetime / Believe it

Tony Williams Lifetime / Million Dollar Legs

ホールズワースがアメリカ・ジャズ界でも知られるきっかけになった、トニー・ウイリアムスのアルバム。

トニーがイギリス人ギタリストを売り出すのはジョン・マクラフリンに次いで2人目です。

アメリカに渡ってからアンプがVOXのAC-30からマーシャルに変わったそうで、ディストーションが強力になり、ソフト・マシーン時代に比べピッキングがだいぶ減ってレガート奏法中心になってきています。



U.K. / U.K.

U.K / Live in Boston



Gordon Beck / The Things You See

Gordon Beck / Sunbird


John Stevens / Touching On


Tempest / Tempest

Tempest / Under The Blossom - The Anthology(BBC Live)


Ian Carr / Belladonna




4月以降のスケジュール(6/17のライブにメンバー追加あり)

4月〜6月の予定です。毎週金曜夜は六本木ファーストステージでジャム・セッションの進行をやっております(ライブがある時以外)。


少し前まで、フルアコでのクリーン・トーン一辺倒だったのですが、最近はほとんどディストーションをかけて弾いています。






●4/20(水) 沼袋オルガンジャズ倶楽部

増田ひろみオルガンカルテット

増田ひろみ(As) 小林創(Org) 平井庸一(G) 力武誠(Dr)

2枚目のリーダー作も発売間近で、現在絶好調の増田さん率いるオルガン・バンド。

ハモンドB−3とレスリー・スピーカーで小林君(最近はTBSラジオのBGM製作もしている)のオルガン・プレイが堪能できます。




●4/21(木) T−LIVE(東京都西東京市田無町4-17-21地下一階)

太陽肛門スパパーン

鬼才、花咲政之輔(Vo,G)と村山同士(Key,Vo,etc)率いる大編成バンドのライブ。

ザッパ好きの方におすすめしたいバンドです。

後半からゲスト参加する予定です。




●4/26(火) 新宿ピットイン昼の部 

平井庸一 plays エルメート・パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 高野ヒロオ(Ts,Fl) 浅川太平(P,El-P) トオイダイスケ(El-B) 竹下宗男(Dr) 井谷享志(Perc)

3月に続き2ヵ月連続でパスコアール・バンドのライブ。ピットインはステージが広いので高野さんのサックス、井谷君のパーカッションも加わります。

セカンドアルバム発売直後の浅川さんのプレイにも注目です。



●6/10(金) 国立ノートランクス

3ギターセッション

中牟礼貞則(G) 市野元彦(G) 平井庸一(G)

それぞれ素晴らしい大先輩ギタリスト、先輩ギタリストとのセッションです。
尊敬するお二人との共演は緊張しますが楽しみです。



●6/17(金) 四谷三丁目 ポコタン

Plays パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 浅川太平(El-P) トオイダイスケ(B) 井谷享志(Perc)

ギターマニアが集まるお店、ポコタンでのライブ。
マスターの村上さんはあらゆるタイプのギター・ミュージックに精通した凄い人です。

スペースの都合もあり小編成での演奏です。

エルメート・パスコアールの曲ばかりを演奏します。

ブラジリアン・プログレッシブ・ジャズ・ロック(?)とでも形容すればよいサウンドでしょうか。



6/21(火) 新宿ピットイン昼の部

Cool Jazz Septet

平井庸一(G) 増田ひろみ(As) 橋爪亮督(Ts)  

浅川太平(P) カイドーユタカ、蛯子健太郎(B) 井谷享志(Dr)


新たに浅川太平さんをピアノに迎え、新体制でスタートします。

今まで以上に、不均等な譜割のライン、複合リズムを前面に押し出したサウンドになっていく予定です。

2011年のスケジュール 3/26のライブ開催決定

毎週金曜夜、六本木ファーストステージでのジャム・セッションはやっております。

3/28(月)にも同店でジャム・セッション進行をやります。

28日はテナーサックスの大御所、西條孝之介さんがハウスバンドで参加されます。

http://www2.odn.ne.jp/firststage/


3/26(土)国立ノートランクスのライブ、無事に開催が決定しました。

国立市計画停電が今週は行われないことになったそうです。

演奏は19:30頃スタートです。よろしくお願いいたします。


●2011年 2/6(日) 新宿ピットイン昼の部 

西村公貴(Vib)グループ

西村公貴(Vib) 太田朱美(Fl) 平井庸一(G) 保坂修平(P) 杉山安伸(B) 金井塚秀洋(Dr)

西村さんが長年の目標であったゲイリー・バートンのレパートリーに挑戦するバンドです。

ピットイン出演3回目にして早くも日曜昼の部に登場です。


僕は普段リーダーでばかり演奏しているため、このグループは唯一サイドマンで参加しているバンドです。

バートンが取り上げてきたスティーブ・スワロー、チック・コリアパット・メセニー等のナンバーを演奏することは非常に刺激的で、勉強になります。



●2/7(月) 国立ノートランクス

太田朱美 独壇場+ 

太田朱美(Fl)  平井庸一(G)


凄腕フルート太田さんとのデュオ。 パスコアールの曲もやる予定です。




●2011年 2/11(金) 国立ノートランクス

平井庸一のジャズ・ギター列伝 Vol.4 初期のジョン・マクラフリン

イギリス時代〜マハヴィシュヌ・オーケストラ以前のセッション時代の音源を多数かける予定です。

詳しい内容はひとつ下の記事を参照してください。





●2011年 2/22(火) 新宿ピットイン昼の部 ※メンバー変更あり

平井庸一 Cool Jazz Septet

平井庸一(G) 増田ひろみ(As) ※橋爪亮督(Ts)都合により不参加になりました 

浅川太平(P)  カイドーユタカ、蛯子健太郎(B) 井谷享志(Dr)


(※次の仕事が遠方(水戸)で、入り時間が早まってしまったため、橋爪亮督はこの日はお休みになりました。)

レニー・トリスターノ一派の音楽をひたすら追求するバンド。

この日はピアノの都築猛さんが都合により参加できなくなったため、浅川太平さんに加わっていただくことになりました。

CD 「Lennie's Pennies」「Marionette」「Live at Pitt Inn/Ted Brown」マシュマロレコードより好評発売中です。

http://www.marshmallow-records.com/




●3/26(土) 国立ノートランクス

平井庸一 plays エルメート・パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 浅川太平(P,El-P) トオイダイスケ(El-B) 竹下宗男(Dr)


昨年から本格的にスタートした新企画。

ブラジルの鬼才エルメート・パスコアールの楽曲のみを演奏します。

忙しいメンバーが多くスケジュール調整は大変ですが、トリスターノ・バンドと並行してコンスタントにやっていこうと思っています。

ちなみにこのバンドのために昨年、久々にディストーションを買いました(中古のRAT)。



●4/20(水) 沼袋オルガンジャズ倶楽部

増田ひろみオルガンカルテット

増田ひろみ(As) 小林創(Org) 平井庸一(G) 力武誠(Dr)

2枚目のリーダー作も発売間近で、現在絶好調の増田さん率いるオルガン・バンド。

ハモンドB−3とレスリー・スピーカーで小林君(最近はTBSラジオのBGM製作もしている)のオルガン・プレイが堪能できます。



●4/26(火) 新宿ピットイン昼の部 

平井庸一 plays エルメート・パスコアール

平井庸一(G) 太田朱美(Fl) 浅川太平(P,El-P) トオイダイスケ(El-B) 竹下宗男(Dr) 井谷享志(Perc)

2ヵ月連続でパスコアール・バンドのライブ。ピットインはステージが広いので井谷君のパーカッションも加わります。

セカンドアルバム発売直後の浅川さんのプレイにも注目です。